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ニューヨークの365日

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2008年 07月 25日

コウエンで映画鑑賞とサントラ生演奏 ホタル付き

コウエンで映画鑑賞とサントラ生演奏 ホタル付き_f0009868_12412085.jpg
この一場面だけ見て何の映画か分かった人。
明日も仕事があるってーのに、夜中からコレを見せたアナタ!・・・懐かしかろ〜も。
このシーン( 金鉱で泥まみれになって土砂を運ぶ人々)を大画面で見ると辛さ百倍です。

先週金曜のセレブレート・ブルックリンは映画鑑賞会でした。
映画は「POWAQQATSI:Life in Transformation」というドキュメンタリー。
主に南半球の人々の生活が淡々とフィリップ・グラスの音楽とともに流れるというもので、
NHKで夜中に放送されてた「映像散歩」のスゴい版と言えばいいのか...。


コウエンで映画鑑賞とサントラ生演奏 ホタル付き_f0009868_13585344.jpg環境映像としても見れなくはないけど「POWAQQATSI」は、イヤになるほど美しく第三世界の風景が切り取られていて、先進国で暮らす私には旅に出たくなるような、出る必要がなくなるような、少し胸が痛くなるような作品。

「POWAQQATSI」とはネイティブ・アメリカンのホピ族の言葉で、「他人に寄生する生き方なのでR」と後ろの人が力説していました。
(※Powaqaは、黒魔術師という意味で他人の金で生きる人のこと、Qatsiのライフという意味をくっつけた言葉だそう。こことかこのサイトが詳しいです)

随分前に、鉄人達と3人で見て楽しかった思い出のせいで
会社を早退してまで列に並んで(スミマセン...)少しだけいい席をとった。

8時半を過ぎて暗くなった頃、フィリップ・グラス氏とゴッドフリー・レジオ監督が出てきて歓談の後
合唱隊とオーケストラの演奏とともに映画が始まった。

コウエンで映画鑑賞とサントラ生演奏 ホタル付き_f0009868_14244193.jpgこの晩はとても涼しくて、頭上ではホタルも飛び交っていた。
前の席で釘付けの人、芝生で寝てる人、バー席で優雅に見る人、お喋りしてばかりのバーテン、泥酔して観客に“いいよね〜この映画”と話しかける人、“静かにして!”と怒る人、屋台で並ぶ人、無闇に写真を撮る人etc...。

スクリーンには、ボロッボロの帆船で漁に出る人、美しい段々畑、服を着たまま路上で身体を洗う人、大きなトラックが砂埃を立てる真横を歩く子供、80's真っただ中の先進国、ねりわさびetc...。

約1時間半でいろんなシーンを見た。


どうしようもないくらい大きな力に飲み込まれながら
あまりに異なる価値観と生活が今日も淡々と始まって終っていくだけ。

ストーリーもなく、ただ単純に世界の断片を切り出しただけなのにすごいインパクト。
それほどに、20世紀後半は急速に変化したのだろう。
21世紀はどうなんだろう・・・。何、QATSIにしようか・・・。

Powaqqatsi の予告編

帰りは友達の近所にある東欧系のバーへ。
ほんのりライチ味のするワインと旨いつまみのせいで夜中2時まで話し倒した。
壁にはチベット仏教の写真が飾られていて、BGMは80'sだった。
う〜ん、どうなんでしょ(ミスター風に)

コウエンで映画鑑賞とサントラ生演奏 ホタル付き_f0009868_21563736.jpg

【追記】
今朝、せなかばきばきさんより、3部作目のクリップが送られてきました。
1作目のKoyaanisqatsiと2作目Powaqqatsiに比べると
随分、編集のテクノロジーもアップしてるし、スピードの早さがまた現代を思わせます。
それでももう既に少し古く感じてしまうのは、技術の進化が相当速いということか。

Naqoyqatsi: Life as War

子供に見せたらトラウマになりそうです...。
金鉱山の土砂袋運びどころじゃありません...。



by rarara-121 | 2008-07-25 13:52 | 公園


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