2012年 06月 14日
巡礼途中に見えたアルナーチャラ山 ラマナ・アシュラムの裏手にそびえる聖アルナーチャラ山の周りを歩く巡礼ギリプラダクシナ。 ラマナご自身も最低週に1回かそれ以上頻繁に歩いていたそうで、 ウォーキング・メディテーションとして皆に推奨していました。 事前に聞いていた友達からのアドバイスはただ一つ、 「昼になると暑くなるから早めにアシュラムを出た方がいい。4時とか5時ぐらいに・・・」 よじかごじ?!・・・(ジーザスキャンプの次はヒンドゥーキャンプか。。) ギリプラダクシナには外周を回るアウターパスと、 もう少しだけ山の中を歩くインナーパスとあり、どちらも大体同じ14キロ。 インナーパスは誰かと一緒に歩くようにと言われていたので、とりあえずアウターパスから。 言われた通り4時ごろ起床して、5時前にアシュラムを出た。 満月の夜に歩くと願いごとが叶うとかで、インド中から沢山の人が巡礼にやってきて お祭りのようになるらしいけど(こんなカンジ→動画)、この日は残念ながら普通の日。 まだ外は真っ暗で、もっと誰か歩いてるのかと思いきや、地元風のおじさん一人と はるか遠方に2人歩いてる人が見えて、道路はただトラックがビュンビュン通り過ぎるだけだった。 タクシーの運転手から、暗いうちは外に出てはいけないと言われていたことを思い出していた。 40分くらい歩いただろうか・・・。 時々、真っ暗な道の脇から、おばあさんが「マー、マー」と手を差し出される度にドキッとしたり 道路の向こうを見ると墓地(じゃないそうだけど)のようなのが見えたりと、 そのうちただのヒモが蛇に見えたりするレベルで、私のビビりも頂点に達していた。 本気で引き返そうかと思ったけど、ここからまたアシュラムに戻るのも遠い。。 心の中で、神様ぁ!めっちゃ怖い!ご加護を~っ!と一心に叫びつつ前進。 しばらくすると歩道も整備されて街灯がちらほら出てきた。 アウターパスのプラダクシナの最中には、いくつものリンガムや寺院が建っていて、 四国お遍路巡りと同じようにお参りをしながら歩くわけなんだけど、一カ所目でふと気付いたこと。。。 写真左:最初にお参りしたリンガム 写真右:朝5時から男たちが集まって何かをしてて、建物の周りをサドゥ(修行者)がぐるぐる回っていた ・・・参拝方法を知らなかった。。 はて・・・、どうしたらいいのだろう?ここは無人のようだし。。。 天井に小さな釣鐘みたいなのがあったので、とりあえず神社形式で参拝。 そして、再び道を歩いてると、さっきまで遠くに見えていたインド人カップルに追いついた。 2つ目のお寺についたとき、思い切ってそのインド人カップルに 一緒に回ってもらってもいいですかと尋ねると、ニコニコ笑顔で首を横に振った。。。 日本人的には「どうかなぁ~?」みたいな仕草なので、Yes or No?どっちでしか? もう一回聞いてみると、また首を振って"Yes"と・・・。 インド人はYesもNoも相づちも首を横に振るのだ。 (NYに戻り、ベンガル地方出身のインド人と知り合ってこの話をすると爆笑。 Yes or No、ほぼ同じに見える仕草もインド人同士では明らかに見分けがつくんだと。 私がテキトーに真似してやってみると、「それはYesだね!」と言うので、じゃあNOは? その人がNoの仕草をやってみると、どう見ても同じにしか見えず・・・ 少しだけ頭が前に下がり気味の首振りがNoなんだそう。) とりあえず、インド人夫妻と一緒に回れることになってひと安心。(神様ありがとぉ~!) おかげで参拝方法もご教授頂いたわけですが、まず寺院に入る時は必ずシューズを脱ぐのが決まり。 でも2人とも寺院を出た後もずっと裸足で歩いていたので、 何となく私もやった方がいいのかなぁ~と思い、サンダルを脱いで裸足になった。 無理しなくていいのよって言ってくれたけど、ひんやりしたアスファルトが気持ちいいのと 裸足の解放感で「だいじょうぶ、だいじょうぶ~♪」と調子に乗っていました。最初のうちはね・・・。 突然、旦那さんが立ち止まり、暗闇の中、男らしく悠然と佇むアルナーチャラ山に向かって 「アルナーチャラ・シヴァー!アルナーチャラ・シヴァー!アルナーチャラ・シヴァー!」 と大声で叫んだ後、奥さんと私にも同じようにしなさいと目で促した。 奥さんのスジャータさんに引き続いて私も大声で叫び、なんだかスッキリ。 (※アルナーチャラ山はシヴァ神の現れとされている) 巡礼中は、飲まない・食べない・喋らないが基本なんだけど、旦那さんは何度も 喉乾いてないか?などと聞いてくれて(本人は飲まない)無口ながらも優しく、 道でぶらっとしているサドゥー(修行者)にもほぼ全員に挨拶をしてお布施をしていました。 ココナッツジュース屋さん。20円くらい。でも今は巡礼中なのでおあずけです。 空が白けてきた頃、道路も味気ないアスファルトから、赤茶色の土に変わり 田舎の民家が立ち並ぶ風景に変わってきた。 朝日と共に起きて、外でシャワーを浴びたり、軒下でアイロンをかけたり 掃き掃除をしたりする人々の生活が丸見えで、まるで映画のセットのように インドの生活風景が垣間見れる街道だった。 (写真が無くてごめんなさい。今回は良い風景ほど撮ってません・・・) がしかし、小石がいっぱい落ちてて足の裏がだんだん痛くなってきたのと、 牛フンもかなり落ちてるので、足元に細心の注意を払っていた。 その間、スジャータさんは私に興味津々でいろいろ聞いてきた。 「結婚してるの? (この質問、他のインド人にも何度聞かれたか・・・)」 「してない」 「しないの?」 「すべてはGod willing(神の思し召し)だから、私には分からないなぁ」 などと話していた途中、足の裏にグニュッとした感触があった。。。 踏んだ・・・ぜったいに踏んだ・・・まさにHoly shit!! これも思し召しなのかーっ!? インド人にとって神の象徴である牛のうん○を踏んだことについては、 運がついたとかいうレベルを通り越して、頭ん中真っ白になって 諦めの境地に達していた。もうなんにも怖くない・・・ むしろ、牛フンが靴底代わりとなって、痛みが軽減するということも発見。。。涙 Holy sh*t地帯を抜けると、再びアスファルトの道に変わっていきました。 つづく
by rarara-121
| 2012-06-14 10:48
| インド
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